ヘッドホンのヒンジをつくる

今回のネタは友人によって持ち込まれた、折れたヘッドフォンのヒンジの修理です。

作業前全体像

作業前の状態

右

右側

左

左側。なんか、回転機構まで
接着されてるんですが(汗)

まず、現状と構造を観察してみましょう。
このヘッドフォンはそもそも持ち歩くには大きすぎる気がしますが、耳に当てる部分を90度回転させると、比較的薄くたためるようになっています。
折れてしまうというのは、ユーザー側にも問題があるような気がしますが、彼の名誉のため言及しない事にします。
確かに、構造的には比較的大きな力がかかる部分であるので、ユーザーのニーズを反映すべく、より頑強な構造を目指すことにする。
片方は、折れたところをエポキシ接着剤でダイナミックに補修してありました。

ABSで強度不足ということなので、素材は金属にせざるを得ない。ヒンジが頑丈になったことにより、こんどは他の部分が壊れる可能性もあるが、それは考えないことにします。
加工のしやすさから、アルミか真鍮が候補になったが、小径のネジを切ったりする必要があることから真鍮を選択。金色なので高級感も演出できる・・・予定。

基本的に削りだすので、肝となるのは、回転機構部の回転角を制限する突起であろう。切削でこのような小さな突起を残す術が我が家にはない。

旋盤加工

旋盤加工

旋削後

旋削後

丁度旋盤材料が余っていたので、まずは旋盤で回転機構部やネジ穴を作成することにする。
表面はこれほど滑らかには仕上がらないので、紙やすりを当てて平滑に仕上げている。 実際は、目に見える部分はさらに削ってしまうためあまり意味がないと後で気づいたww

フライス加工

フライス加工

切削中

切削中

切削完了

切削完了

バフがけ後

バフがけ後

つぎはフライス盤での加工。我が家のフライス盤は小型のもので、剛性が低いためあまり金属加工には向いていない。結構出番も多いので、もう少ししっかりしたものが欲しいと思う今日この頃です。

十分な精度が得られないため、エンドミルで大体の形に削った後やすりで仕上げた。
懸案であった、回転機構の制限は、ピンを打ち込むことで再現。ピンは使い古しのドリル刃を利用した。

作業後全体像

修理後全体像

完成

完成

当初のイメージより若干ごつくなってしまったが、とりあえず完成。
本当は、細いエンドミルでスリットを切って頭に掛けるアームの先端を挿入できる構造にすれば、よりエレガントなのですが、手持ちの工具が無く無償作業ということもあり、我慢してもらうこととする。