ピストンピン圧入用の治具を作る

今日は4G63エンジンのピストンピンを打ち込むための治具を作成してみた。
完成品 抜き取り中 現代のエンジンは純正でもフルフローが多くなりましたが、4G63のピストンピンは未だに圧入式です。
フルフローの方がフリクションの低減に有利とされていますが、生産性やコストの面ではおそらく圧入式に分があると思われます。実際、純正のピストンやコンロッドが比較的安価に提供されているのは、交換の際ありがたいです。
しかし、ピストンがアルミで、ピストンピン両端は奥まった位置にあるため、キチンとピストンの所定の位置に力を掛けないと、ピストンにダメージを与える恐れがあります。圧も少なくとも1t程度は必要なので、パイプやラチェットのコマで代用するわけにもいきません。なにより、コンロッドが重たいのでどうにもすわりが悪いのです。
もちろん、純正の専用工具が用意されているのですが、見るからに高価そうなので自作することにしたわけです。
ボディは真鍮製。以前に入手しておいた旋盤用の端材を使いました。プッシュロッドは、手元に材料が無かったので安価なアルミの棒から削りだしました。ネジ部は本当は真鍮製にしてねじ切りたかったけど、アルミだと弱すぎるのでボルトを切断して使用。
若干やりすぎ感がありますが、自分では満足の出来。結局、丸一日掛かっちゃいましたが(笑)
こういう機会に練習しないと上達しませんしね。